キラキラ教室の紹介

野田教室 菊池幸子先生

そろばん普及会にお世話になって5年目になります。

オープン当初、来られた生徒は18名でした。最初の授業は挨拶、生徒の名前の確認、そして先生の紹介をし、靴の置き場所やトイレの使い方などの確認を行います。

次に、座る時の姿勢、鉛筆の握り方、親指と人差し指だけを使うこと。右腕が机に当たらないようにすることを説明。それから「ご破算で願いましては~」の練習。力加減がわからず左から右に指をすべらすことも儘ならずの子どももいますが、大そろばんを使って一緒に珠をおく練習を繰り返し重ねます。

お試しドリルに頼らず各自が毎回表を用いて指使いの練習をし、できたら自分でチェックしてもらうことをやってきました。まず、この段階でじゃまくさがる子が出てきてそれぞれの性格がより深くわかるようになります。

できた子には先生の確認印を押すようにし、できるまで他の事はしないと徹底した結果、着実に成果はあります。年齢の低い子の方が言われた通りきちんと練習をする傾向も見受けられます。

最初に全員の名前を覚えることに。はじめは子供達も緊張していましたが一人ひとりの性格や癖など把握できるようになる頃には子供達も心を開いて笑顔が多くなり個性を発揮してくれるようになりました。

3人の年長さんの女の子達がいました。最初の頃はお母さんと離れる事がつらくて泣きだしてしまう子もいましたが、1ヶ月間じっくりとお試しをしていただき、充分考えていただいた上で入会されました。その時泣いていた子も1ヶ月を過ぎた頃「家でも“ご破算で願いましては”“1円なり2円なり”とやっていてそろばんに行くのが楽しい。」とお母様からのお言葉をいただきホッと胸をなでおろす事ができました。

野田教室ではオープン当初からタブレットを使った授業をしています。授業の初めにホワイトボードにタブレットでする内容を書き、生徒に説明。また、教室の一つのテーブルをタブレット席にして、私が順番に生徒を呼びタブレットを使用するという形をとっています。タブレットは一人ずつ使うので、各自家からイヤホンを持ってきてもらっています。

年長の子供達には50分間の授業を飽きささないように最後の5分間はひらがなや数字の練習でタブレットを使用。喜んでやっています。

1年生、2年生は九九ドリルをする時にタブレットは大活躍です。タブレットの九九スタディを見ながらドリルをしています。この時に気を付けていることは、生徒自身に声を出すように声掛けをすることです。九九は目でみるだけでなく、やはり声に出して耳で聞く、ということが大切だと思っているからです。

どこの教室にも注意しても騒がしい子はいますが、そこで活躍してくれるのもタブレットです。ドリルがなかなか進まずおしゃべりが止まらない時など、イヤホンをしてタブレットを見てもらうと効果は絶大です。九九を覚えていて騒がしい生徒に九九のゲームを見てもらうとタブレットに集中するのでひとつの手段としてうまく使えば効果があります。

繰り上がりのない計算が終わると、足せないひけない計算が出てきます。初めて学ぶところは、従来どおりドリルを確認しながら10になる組み合わせや5珠を使っての指使いを指導します。そして、その後にタブレットで『10の合成・分解』、『5の合成・分解』を見てもらうようにしています。そのときに野田教室では、タブレットを見るだけではなく、そろばんを持ってきてもらってタブレットを見ながら実際にそろばんに入れていくように指導しています。

まだ理解できていないな、ドリルが進んでいないな、という生徒には指導とタブレットを繰り返しやっています。その時に役立っているのが100珠そろばんを一緒に使うことです。特に年長児は「10になる組み合わせ、つまりお友達」を忘れてしまうことも多いので、100珠そろばんを常に机に置いて10になる組み合わせをセットしています。そうすると、一人で100珠そろばんを見て考えながら珠をおいています。

暗算ドリルをしている生徒はまだ8名ですが、やはりフラッシュ暗算は人気があります。今後積極的に取り組んでいきたいと思っています。

オープンしてから8カ月たったころに、2人の幼児の保護者の方が、幼稚園からそろばんを習うことに対して、早すぎるんじゃないかと入会することをためらっていましたが、「今では家で手書きで問題を作ってお姉ちゃんにそろばんを教えています」と話していただいた時は驚きと感動でとても嬉しかったです。そんな嬉しい驚きを重ねていきながら、教室を運営して参りました。

野田教室としましても生徒による紹介や地域の人との関わりを大切にし、子どもたちの成長の後押しができるよう頑張っていきたいと思います。