13.ロボットに奪われない仕事の1つのキーワードは「指」

2025・1・29 ロボットに奪われない仕事の1つのキーワードは「指」

2025・1・29 ロボットに奪われない仕事の1つのキーワードは「指」

私の知り合いが、犬を飼ったというので見に行くと、なんと犬型ロボットでした。でも、ほんとに良くできていて、朝起きると「お母さん、おはよう!体の調子はどう❓」とか、「〇〇回目の誕生日だね」等、情報が蓄積されていき本当に対話が深まっていくので、子供よりずっと身近な存在になっているとのこと。ロボットと共存する時代は近づいているのを実感すると同時に、本当に仕事が奪われていくという恐怖も実感しました。そんな中、教育実践家の藤原和博先生は「指を使う仕事、細工師、手品師、占い師、指圧師。さらに人間の手の感触や暖かさ、なでた時の癒し効果を求めて、保育や介護や看護の現場には、ぬくもりのある手を持つ人間でなければならない仕事が残りそうだ」と仰っています。

確かに、私の親友で訪問看護をやっている文子さんという人がいます。彼女は、誰も看護をさせないで有名なご婦人に気に入られ通った経験があります。有る時、その婦人の娘さんが文子さんにだけどうして看護をさせるのか、部屋をのぞいたそうです。すると、文子さんは、熱を測る時、体温計を手で温めてからお母さんの脇にそっといれていました。一事が万事、文子さんの看護にはぬくもりがあり、それが答えだと思ったと話してくれたそうです。

更に、藤原和博先生の話の続きには「それぞれの指と脳の特定部位が繋がっていて、さらにそれが内臓の各所に繋がっていることは、ツボの研究で東洋医学が明らかにしている。つまり、指を動かしている限り、脳はボケにくいということ」ともありました。

珠算・暗算が脳の発達に影響を与えていることは周知の事実ではありますが、想像以上に、そろばんで培う「指」のトレーニングは、大きな心身共の財産になることを期待したいと思います。